高齢者の暮らし(家で楽しめるあそび)

両親を東京に呼んで、一緒に暮らすようになって2年が経ちました。

最初の半年は、23区内に住んでいました。

都心は交通機関が充実しているので、高齢者はシルバーパスを低価格で発行してもらうと
無料で都営バスや都電に乗る事ができます。

しかし、郊外に引っ越してからは、バス停まで遠くなってしまったので
父が、自転車で買い物に行ったり、母を誘って近隣へ散歩に行くくらいしかできなくなってしまいました。

田舎から来て、知り合いがいるわけでもないので、世間話をする他人もいなくて、完全に夫婦2人だけの生活です。

私は仕事で1日家にいないときもあります。

以前は病院や役場なども、自分たちでバスを乗り継いで行ってましたが
今は不便なので、私がいるときに、車で連れて行くようにしています。

父はDIYが好きだったり、ロトを研究したりと好奇心や趣味があるのでまだ良いですが

母に至っては、視力や聴力の問題もあり、田舎ではずっと農作業しかしてなくて
知らない人と接触をしたがりません。

園芸なら興味を持ってくれるかな?と庭に花を増やしてみましたが・・・
野菜づくりは畑だったし、スーパーや道の駅に卸す小遣い稼ぎのための農業だったからという理由で
あまり興味持ってくれませんでした。

たくさん植えたわ(笑)花から元気をもらった♪

このままでは、ぼけてしまわないかな・・・何か楽しめることはないかな・・・

といろいろ考えて、取り入れてみたのですが(計算や漢字ドリルとかw)

視えない、聴こえない、というのは
本人にとってはコンプレックスなのか、何をやってもらってみても、仕方なくやらされてる感になりがちです・・・

おススメ娯楽【オセロ】

そんな中、指先を使って2人で楽しめる、オセロならどうかな?と購入してみました。

木製なので手触りも良く、視力の弱い母でも、何とか色を識別できるみたいです。

何度かやっているうちに、もう少しコマが大きい方が良さそう・・・と思い

普通のマグネット収納式オセロも買いました。

オセロは時間つぶしに2人で楽しめるみたいで、
最初は、そんなに見えないし頭悪いから無理・・・と言ってた母も

父が母のレベルに合わせてゆっくり付き合ってくれるので、負けると悔しいようで
ムキになって毎日2人でやるようになりました。

父が買い物に行ってる間に、ひとりでオセロの研究をする母(笑)

おススメ娯楽【トランプ】

お正月に親族が集まったときにトランプをしました。

ババ抜きは、大勢でやると楽しいゲームですが、2人でも楽しめます。

神経衰弱は、少し離れたところに置いたカードが読み取れなくて難しいみたいですが。

2人で遊ぶのに、もっと見えやすいトランプはないかな?と探してみました。

数字の大きなトランプ。自作しようかと考えてたのですが、こちらを購入。
もっと数字がデカデカと大きくてもいいんだけどな!

このレベルでも、一目で、というわけにはいかないようですが、何とか遊べています。

ババ抜き以外に、簡単に遊べそうなルールのゲームがあるとよいですが・・・

おススメ娯楽【ジェンガ】

こちらもお正月の娯楽として購入。

こどもや赤ちゃんの玩具として、木の手触りが情緒に良いとか、指先を使うと知能が発達するとか言われていますが

基本的には高齢者にもあてはまりますね。

ただ、こども玩具はカラフルで幼稚なデザインが多いので

しっかり大人向けのものを探していました。

ジェンガは、お正月に3歳のひ孫も参加して遊びましたが
意外に集中して上手にこなしてたので、知育にもいい遊具だと思います。

できないだろうから無理、と避けるのではなく
残された機能を使って何かをやろうとすること、できないけど必死になろうとすること
が、脳にいろんな刺激を与えるので大事なのだと思います。

それには無理なく自然に楽しめるものを考えられたら一番良いですね。

介護認定を受けてデイサービスへ通所

その後、父が半年間、コロナが原因の肺炎で入院してしまい

無事に退院したものの、在宅酸素をするようになったため

2人で外へ散歩に行くこともままならなくなってしまいました。

一人でも危なくて、どこも行けない母なので・・・

この段階で、介護の認定を申請することに。

母は「要支援1」、父が「要介護4」と認定されました。
(父は入院中の認定だったので要介護4になりましたが、だいぶ元気で生活できているので、実際には要介護2くらいのレベルだと思います)

母が週1回、父は週2回のデイサービスを利用することができます。


田舎出身のためか、デイサービスのイメージが「老人の保育所」みたいな感覚なのか、
他人がたくさんいるところに行くのを嫌がり、デイに通うのも最初は抵抗していました。

まずは母と複数の施設を見学に行って、

デイで過ごしてくれると安心なこと、

人と話さなくてもいいので
マイペースでここで過ごして居てくれるだけでもいいこと、

食事が提供されること、
リハビリなどの運動も指導してもらえることなど

他人と接触するのは大事だし、
何より私が安心して仕事に行けることなどを話して

それでも渋々で、私がそれで助かるのなら・・・という感じだったのですが。。。

父と同じデイに一緒に行ける、となってからは、逆に喜んで行く気になっていました。笑

母のフォローを父がしてくれるので、父の陰についてるだけで安心できるみたいです。

今では、「デイに行くと日が短くていいわ」と言って楽しみにして出かけています。

父の入院中は、ショックで視力が低下したり、塞いでたので
2人で目的のあるお出かけルーティンがあるのは、楽しみのようです。

デイサービスの職員さんも、声かけてくれたり、親切にしてくださるので嬉しいようです。

自宅でも7カ月ぶりに、オセロを再開して、2人で遊んでいます。

東京に来るまでずっと、2人とも生活のために働きづくめで
自分の時間を楽しんで過ごしたり、ゆっくりするということがなかったので

穏やかな毎日を楽しんで、2人でのんびり過ごしてほしいなと願っています。

親と同居、という選択は想定外でしたが、3人で過ごせる時間を今は楽しもうと思っています。

いろんな事がありますが、それも含めていろんな経験ができて、幸せだなぁといつも思っています。

この1年間でいろいろ工夫してきたことを、シニアライフのカテゴリで、これから書いていく予定です。